偏頭痛が起こる典型的なプロセスは、次のとおりです。
まず、「何かいやな感じがする」「イライラする」「甘いものがほしくなる」といった、はっきりとしない“予感”のようなものがあります。
これを医学的に、「予兆」といいます。
偏頭痛発作の１～３時間ぐらい前に、「キラキラしたものが見える」「視野の一部が欠けて見えない」などの前兆が出ることもあります。
この前兆を医学的に、「前駆症状」といいます。
偏頭痛の前駆症状には、「肩こり」「あくび」「だるさ」など、はっきりしないものも少なくありません。
そして、前駆症状が消えるとともに、激しい偏頭痛発作が襲います。
偏頭痛の痛みは、片側のこともあれば両側のこともあります。
偏頭痛発作には、「吐き気」「嘔吐」「めまい」「光やにおいに敏感になる」などの症状を伴うことが多いとされています。
偏頭痛発作は、通常、数時間から長いと１日続くこともありますが、それ以上連続することは少ないとされています。
また、偏頭痛発作の起こる頻度としては、少ない人で数か月に１回からひと月に数回、多い人でひと月に数十回起こることもあるようです。
偏頭痛発作の典型的なプロセスは以上のようなものですが、偏頭痛発作には個人差があり、人によって異なる場合が少なくありません。