偏頭痛発作が頻繁に起こる場合、特効薬のトリプタン製剤と併行して、「塩酸ロメリジン」という偏頭痛の予防薬が広く用いられています。
この偏頭痛の予防薬である塩酸ロメリジンは、『テラナス』『ミグシス』という薬品名で現在普及しています。
また、偏頭痛の予防効果が認められるとして、うつ病などの治療に使用されるSSRIという抗うつ薬が用いられることもあります。
このSSRIという抗うつ薬は、脳内神経伝達物質のセロトニンの再吸収を抑制して、脳内のセロトニンの量を増加させる働きをします。
偏頭痛が、セロトニンの不足によって脳の血管が発作的に拡張することと関係しているので、SSRIが偏頭痛に有効であると一般に考えられています。