偏頭痛の患者に対して、医師の1割が鍼治療を勧めるか、自ら鍼治療をしているというイギリスで、偏頭痛に鍼治療が有効かどうかを探る興味深い研究が実施されました。
対象となった401人を、「標準的な治療だけを受けるグループ」と「鍼治療を追加するグループ」の2つのグループに分け、3か月で最大12回の鍼治療を施し、治療終了9か月後に、偏頭痛の程度、薬の服用量、医師への受診回数、欠勤日数を分析。
その結果、鍼治療を追加したグループでは、偏頭痛の程度が33%軽減し、薬の服用量、医師への受診回数も、それぞれ15%、25%減少したようです。
研究チームでは、「鍼治療では副作用はほとんど見られず、偏頭痛患者のためになる治療法であることが証明された。イギリスの医療保険制度の中で、鍼治療が利用できる機会をさらに増やすべきだ。」と結論付けています。
日本でも、医療制度が改定され、偏頭痛に鍼治療の利用が認められるようになればよいのですが。