筋肉は腕とか足に多くありますが、実は首や肩など頭の周りにもたくさんの筋肉があります。
首や肩の“コリ”といった筋肉の緊張があると、ここにも老廃物が溜まりやすくなります。
そして、後頭部やそのほかの頭痛の原因につながるのです。
緊張型頭痛の症状としては、頭全体が締め付けられるといったものが最も多くみられます。
緊張型頭痛の治療には、筋肉を弛緩させる塩酸エペリゾン(薬品名『ミオナール』)や塩酸チザニジン(薬品名『テルネリン』)などの薬が用いられます。
また、うつ病などの治療に使う抗うつ薬(『トリプタノール』『ルボックス』『パキシル』など)や抗不安薬(『デパス』『セルシン』など)にも筋肉を弛緩させる作用があるので、これらも緊張型頭痛によく処方されています。
このことから、心の病も緊張型頭痛の原因となるといわれています。
ちなみに、偏頭痛の特効薬を服用しているが効かないとか、偏頭痛の症状から始まったが、その後緊張型頭痛の症状が現れたなどの場合は、偏頭痛と緊張型頭痛の合併を疑うべきといわれています。
原因も症状も特徴の異なる緊張型頭痛と偏頭痛ですが、どちらも同じ人に合併して起こる場合があります。